あなたは通信制高校にどのようなイメージを持っていますか?
あなたの子どもが通信制高校に通いたいと言ったら、どう思いますか?
内容を入全日制普通科高校(以下全日制高校)の方に行かないと、なんとなく下に見られる・・・?
不登校や勉強ができない人が通うで、なんとなく恥ずかしい・・・
通信制高校だと就職に不利・・・?
↓こちらの記事の通信制高校校に対するイメージ調査も参考になります
通信制高校に関する調査@株式会社プレマシード
私自身も通信制高校についてはあまりよく理解できていなかったので、通信制高校の合同説明会に参加してきました。
きっとこの記事を読むと、通信制高校をもっと身近に感じ、進路の選択肢としてポジティブに考えられるようになります。
通信制高校とは
そもそも、通信制高校とはどのような高校なのかを知りましょう
通信制高校の種類
実は全日制高校同様、通信制高校にも私立と公立があります。その違いを簡単に表にまとめました。なお、今回の記事では私立通信制高校について記載しています。
公立 | 私立 | |
卒業までの年数 | 4~5年 | 3年 |
サポート | △ | ◎ |
費用 | 安い | やや高い |
※費用を優先して考える場合は公立のほうが良い場合もあり、ご家庭の判断基準によりご検討下さい
全日制高校と通信制高校の比較
登校頻度
全日制高校は小学校や中学校同様に平日の昼間に学校に通い、教室で一斉授業を受けることが一般的ですが、通信制高校は週何日通うのかが自分のペースに合わせて選択ができます。また、年に1回程度合宿に参加するなど全く通うことなくオンラインで授業を実施しているというところもあり、学校の特色によって様々です。
カリキュラム
全日制高校は時間割が学校側で決められ、授業時間も決まっていることが一般的ですが、通信制高校は基本的には課題に対してレポートを提出することが主で、スクーリングと言う登校日に授業を受けたりテストを受けたりすることで単位を取得します。
学校によっては特別活動(ボランティアなど)をすることにより、単位取得を実施しているところもあり、こちらも学校により様々です。
在籍期間
全日制高校は基本的に3年間ですが、場合により留年することもあります。
一方通信制高校には留年と言う考え方はなく単位を取得することで3年で卒業が可能となります。
詳 細 | |
登校頻度 | 子(自分)の状況によって選べる (毎日/週1~2/週3~4/午前・午後のみ/基本登校しない など) |
卒業単位 | 74単位取得で卒業が可能 |
単位取得方法 | レポート作成、スクーリング、オンライン授業・オンデマンド教材 など |
通信制サポート校
通信制サポート校という高校もあり、サポート校は高等学校との位置づけがないので注意が必要です。ただし、大半のサポート校は提携の通信制高校があるので、同時入学をして提携の通信制高校の単位をクリアすることで高校卒業資格を取得することができます。
学費面では提携している通信制高校には入学費用はかからないが、授業料はかかるとのことでした。
詳 細 | |
目的 | 通信制高校に通う生徒の学習支援 |
カリキュラム | 独自のカリキュラムを設けている学校が多い |
高校卒業資格 | サポート校だけでは高校の卒業資格は取れない |
通信制高校の人気の推移
実は人気?
讀賣新聞で「通鎮静高校は2003年以降急増し、当時の138校から2023年5月1日現在で288校と増え、現在も新設が続いている」との記事がありました。
新型コロナウイルス流行以降、オンラインで授業を受けたり仕事をする仕組みが広がりました。公立の学校ではまだITCにたけている教師も少なく、なかなかスムーズな導入は難しかった印象があります。
そういった背景もあり、オンライン授業を行う通信制高校は人気が出たのではないかと思います。
また、集団で一つのことを習得していく時代から個を尊重する時代に変わってきていることも、通信制高校に関心が出た一要因ではないかと思います。
どんな人が通っているか
通信制高校を卒業した有名人を検索してみると
指原梨乃、玉森裕太、藤ヶ谷太輔、川栄李奈、二宮和也、安めぐみ、中田久美、南山千明…
活躍している有名人の名前が沢山並んでいますね!
芸能界で活躍している方やスポーツ界で活躍している方、囲碁棋士など、学業とは違う方面にも力を注いでいる方々にとっては、普通性高校に通うより融通が利くので両立しやく通信制高校を選ぶ理由があるのですね。
合同説明会に参加して聞いてきました
説明会で「3校以上は話を聞いた方がいい」と伺ったので、気になる3校について聞いた内容を簡単にのせておきます。
鹿島山北高等学校(※カシマ通信教育グループで他、全日制と通信制あり)
・通信制高校ではなくサポート校のため提携の通信制高校への入学も必要
・学習スタイル:通学/自宅学習
・スクーリング:3泊4日(鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校は日帰りで数日間)
・レポート:教科書の内容を紙の解答用紙に書く
・テスト:スクーリング中50点のテスト+年度末50点のテスト
・制服:制服はあるが購入の義務はないので私服登校可
・友達:スクーリングやイベント、体験学習などで友達づくりの環境もある
・転校:習得単位数が全日制高校の基準を満たし、入学試験にも合格することで全日制への転校可能
・進路:就職先などの一覧をくれるので興味があるものであればコンタクトをとってくれる
星槎国際高校横浜鴨居(横浜ポートサイド校あり)
・授業スタイル:通信/通学あり
・時間割:大学スタイルのこうこうであり、自分の興味のある授業(ゼミ)で時間割に組むことができ、ゼミは途中でも変更可
・スクーリング:プリントを配り授業後回収することでスクーリングは終わる
・合宿:勉強合宿はなく自然学習メインの北海道スクーリングがある
・修学旅行は生徒たちでゼロから協議し決める
・進路:大学進学他インターシップ制度あり、一人ひとりに進路担当教員がつく
N高・S高
・本校:N高‐沖縄/S高‐茨城 全国43キャンパス
・生徒数:25,041人(2023年6月30日時点)
・ネットコースがベースで通学はオプション
・進路:必修授業で進路学習あり、N/ S校のために60校以上の大学や専門学校が合同でオンライン学校説明会実施、オンラ音就職説明会や就職応援ツアーあり
・スクーリング:前期3日、後期3日
・テスト:2日間(タイピングで30点以上で合格)
・ICTツールを活用し日本全国・海外に住んでいる生徒同士が繋がれる
・同好会があり同じ趣味の人たちとつながることができる
・チャットツールは学校が管理しているため何かあれば(学校への)通報機能もある
【まとめ】
高校生新聞でも、いじめでやむを得ず通信制高校に通った生徒の記事が載っており、「自分のすきを追及できアルバイトを経験することで社会性も身につけられた、私はこの道を選んでよかったと確信している」とありました。
N高・S高ではVR修学旅行をしたりニコニコ超会議の会場で文化祭をしたりと、公立高校では経験のできないイベントがあることを知ってから通信制高校に興味を持つようになりました。
いろいろな学校がそれぞれの特色で運営されているので、あなたのお子様(あなた)の未来にはどんなスキルを身に着けていたら良いかを考えながら調べてみると良いですね。